04.最後の日
「こ、これは一体!」 声が聞こえてきて、意識が段々と戻ってきた。先程の声はパパスだろうか、は目を開けて顔を動かそうとするも、思うように身体が動かない。「ほっほっほ、あなたですね。私の可愛い部下たちをやっつけてくれたのは。いでよ、ジャミ! ゴ…
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03.in the dark
次にが気付いた時には、暗くて湿度の高いじとっとしたところだった。どこからか水の流れるような音も聞こえる。見渡すと遠くに燭台の明かりが見えるも、近くには光源が何もなく殆ど真っ暗だ。ここがどこだか見当もつかないうえに、どうしてこうなったのかが…
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02.紫の少年
「ヘンリーってば、どうしてあんなことするの?」「うるさい、、おれはお前がいればいいんだ」 そんなことを言われては、はなんともいえなくなってしまう。「、今度はかくれんぼをするぞ」 つい先ほどの不機嫌な顔とは打って変わって、ぱあっと明るい顔でヘ…
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01.王宮の王子様
太陽の眩しい光が降り注ぐ。晴れた日のお城の中庭は、かけっこに持って来いだった。「おい、!!」 春に芽吹いた新緑のような髪を、定規を当てて顎のラインで切り揃えたかのようなおかっぱ頭が可愛らしい、ヘンリーが息も切れ切れにの名を呼ぶ。少し生意気…
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