00.プロローグ

かつて星に平和を願った珠魅がいた。

珠魅の願いははるかな年月を経て

ひとりの少女に託された。

この物語は

前に進むしかなかった 男と

追いかけることをやめなかった 少女の

かなしくもやさしい 物語。

ずっと、ずっと、だいすきで。

ただ一緒に過ごせればいいって思ってた。

けれど、少しずつ崩れていく“日常”。

遠ざかっていくあなたの背中を

追いかけられないわたし

あなたにとって、わたしはなんですか?