エレン・イェーガーの初恋について
IF ストーリーハンジには恋心を抱いていないヒロイン。 好きとか、恋とか、心底どうでもいい。興味もない。というのがエレンの率直な感想だった。そんなことより何よりも早く調査兵団に入って巨人を一匹残らず駆逐したい。それがエレンのすべてだった。そ…
短編
マスカレード・ミラージュ 6
集合のポイントにはやはりリヴァイ班が先についていて、不機嫌そうに腕を組んだリヴァイはハンジ班が到着するなり「遅い」と眉間にシワを寄せて凄んだ。それに対してハンジは悪びれる様子もなく、「ごめんごめんー」と謝った。両班は成果を簡単に報告すると…
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禁断の果実を口にする
♀ハンジです。女性同士の恋愛の話になりますので、苦手な方はご注意ください。 同じ空間にいるだけでわたしの意識はすべてその人へと行ってしまう。いつもいつも不思議に思っているが、これが憧れという感情なのだろうと思った。同性でありな…
短編
マスカレード・ミラージュ 5
今日は調査団に行く日だ。昨日書き上げた手紙は鞄の中に大事に閉まってある。放課後、古い木造校舎の旧校舎にある調査団本部に行くと、既に何名かいた。「やぁ。お疲れ様」 窓から外の景色を眺めていたハンジが片手をあげてを迎え入れた。その隣で立ってい…
短編
マスカレード・ミラージュ 4
その日の授業が終わると、今日は生物部の日だ。モブリットは今週日直なので、日直の仕事をしてから部活に来る。はモブリットを置いて橙色の光の粒に包まれた放課後の廊下を慣れた足取りで歩き、理科室にやってきた。理科室の奥にある理科準備室ではハンジが…
短編
マスカレード・ミラージュ 3
「なんかエレンと話してたらチーハン食べたくなってきちゃったなあ」 夕陽がとエレンを照らし、二つ並んだ細長い影を歩道に落とす。先ほどエレンとチーハンことチーズハンバーグの話をしていたら、すっかりチーハンの口になってしまったのだった。「オレ、名…
短編
マスカレード・ミラージュ 2
今日は生物部はお休みの日だ。放課後、久々に調査団に顔を出してみれば、様々なメンバーがお喋りに興じていた。その中にペトラの姿を認めて、は吸い寄せられるようにペトラのもとへ赴いた。「あら、今日は生物部お休みなの?」 ペトラの問いに頷けば、ペト…
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マスカレード・ミラージュ 1
※ハンジ→3年生 モブリット、→2年生巨人中はアニメベースでお願いします。 生物部の部活動を終えて、とハンジとモブリットは三人で合宿の打合わせのため学校近くのファミレスにきていた。打合せとは名ばかりで、結局ぐだぐだと喋っているのが現状ではあ…
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IF 君の夢を叶える
幼馴染設定。 わたしとハンジは家が近いことから、小さいころからずっと一緒で、いわゆる幼馴染だった。ハンジは昔から好奇心が旺盛で、その気質からか、小さい頃から訓練兵団になって壁の外を見てみたいと言っていた。それに感化された私も、調査兵団になる…
短編
IF ナナバさんに憧れる
世界が目まぐるしく変わっていく、過渡期にある。さきのエレン奪還作戦で戦力をごっそりと失った調査兵団は、生き残った団員たちが殆ど休みなく働いていて、わたしも例外なく働き続けている。そして、やっとお休みをもらえることになった。そしたらなんと、…
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IF エレンを振る話 1
エレンが自分の感情に気づいたとき、なるほどな、と納得した。ずっとこの感情がよくわからずにいたから、単純に、最適解を見つけて納得したのだ。しかし次の瞬間には驚き、躊躇い、戸惑い、そういう類の感情でいっぱいになった。この感情はもっと幸せで仕方…
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それからのこと/早乙女乱馬
気まずいっていうのは多分こういうことだろう。「おは……っと」 おはよう、と声をかけようと思えば、乱馬は目をまんまるに見開いたと思ったらばっと向きを変えて、すたすた違う方向へ行ってしまう。「お風呂もう……っと」 お風呂もういい? と聞こうと…
短編